にこにこいっちゃん。

子育て中の日常から、社会問題の考察、お役立ち情報まとめ、備忘録など、徒然なるままに書き綴ってみる予定です。

シャープの買収、難しく捉えすぎ。理由は時としてとても単純なものなのだ。

日本を代表する大企業、液晶のシャープ。この大企業の経営に暗雲が立ち込めてからどのくらいたつのだろうか。経済学に明るい方々が日本の技術・ブランドの行く末を固唾をのんで見守る中、とうとう彼の企業の先行きは海外資本による買収という結果に漂着したらしい。実に遺憾である。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

今回の買収話の裏側はどうなっているのだろう。台湾企業は何を提示し、シャープはそのどこに希望を託したのだろう。そしてこの選択は果たして正しかったのか。シャープのネームバリュー、設備・技術、そして働く人々。今後どうなっていくのだろう。

上記に掲載した記事のように、細かく考察したものは素晴らしい。経営陣の苦悩、果たしてこれは英断なのか。だがしかし、私のような一般主婦には如何せんわかりにくい。

そこで一目見てわかる簡単な考察を用意した。批判訂正諸々あるだろうが、一つの意見として見てもらえたらと思う。

 

経営陣にとって重要なのはシャープの未来ではない。

 

この問題を論じる方々は、シャープの今後、主に日本の技術が海外資本に漏れ出してしまうこと、日本の『シャープ』というブランドのネームバリューが失われてしまうことに焦点を合わせがちだと思う。

だが本当に諸経営陣がそのことを第一に考え、議論しているのだろうか。

答えは否だ。もし経営陣がそのような広い視野で物事を見ていたならば、台湾企業の話を受け入れはしないだろう。それ以前に、このような経営が危ぶまれる事態を迎えてもいないだろう。では経営陣が真に求めるものとは何だろう。答えは簡単である。

 

そもそもこの経営陣とは何者なのかを考えてみよう。

皆さんお忘れかと思うが、この方々は今までのシャープを支え、舵を取ってきた方々だ。言い換えれば、シャープをこの事態に追いやった方々である。そんな『会社のために!日本のために!従業員のために!』と理想的なスローガンを本心で掲げているものだろうか。彼らはこのままシャープが潰れれば路頭に迷う人々であるし、買収されてもその席は譲らなければならない。大抵の場合、買収と経営陣の退陣はセットである。つまり言ってしまえば『買収後は退陣するから関係ない』方々なのである。

 

その関係ない方々がまず一番に心配することとは何だろう。普通に考えて、己の生活ではないだろうか。たとえ今までの高給時代の蓄えがあるにしても、金はいくらあってもいいものである。そう、お金が必要なのだ。

 

そこまで考えたうえで、先日観たニュースの話をしよう。

放送の中に各企業・機構の提示する経営再建案の内訳のグラフがあった。

この場でそのグラフをお見せできないのが残念でならないのだが、私はそのグラフの中に真実を見た。パッと見て、例の台湾企業が勝っている!と感じるものではなかったのである。むしろ日本のなんたら機構の方が充実さえしているように感じた。だが、台湾の方、グラフ上部に謎の黒い部分があるのだ。対してなんたら機構にはそれはない。全体でみれば大きくはないが、金額に換算すると決して無視できない金額になるだろうその黒い部分。その正体はなんと

 

『退職金』

 

であるそうだ。そう、シャープ経営陣は、企業や従業員のその後より自身らの得られるお金の方が大事だったのである。さすが満場一致。銭の力は偉大である。

 

これはあくまで我が家の食卓で上った話である。信頼できるデータを示せと言われてもできない。黒い部分の正体を知っていた旦那なら出来るのかもしれないが。彼は職種上経済には詳しい。そんなわけで、私は人間の業の深さと際限のない欲に、恐れ慄いたのである。