にこにこいっちゃん。

子育て中の日常から、社会問題の考察、お役立ち情報まとめ、備忘録など、徒然なるままに書き綴ってみる予定です。

私が初めての運転免許更新時に愕然としたこと。

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運転免許を取得すると、数年に一度更新が必要ですよね。

先日私も初めての免許更新に行ったのですが、その手続き過程でとても不安に感じることがありました。

私の見た視力検査の実態

運転免許の更新において、書類の作成や写真撮影、講習の他に

私たちは毎回必ず「視力検査」を受けることになっています。

もちろん眼鏡やコンタクト着用OKの、

あくまで運転に差支えがないかを見るためだけの検査です。

 

ですがその検査が、あまりにゆるゆるすぎると思うのです。

 

当日列に並んでいた私の目の前には

列が進むたびに柵に腰かけながら進んでいくような

言い方は悪いかもしれませんがヨボヨボのおじいさんが並んでありました。

 

おじいさんは歩くのも億劫そうで、正直失礼ながら

アクセルやブレーキをきちんと踏みかえられるのか疑問に思ってしまいました。

 

そんなおじいさんが視力検査を受けた時、私は衝撃を受けました。

 

「はい、ここから覗いて、あいている方を教えてくださいね」

検査官のオジサンが今までより明らかにゆっくり丁寧に説明します。

「はい、これはどちらですか?」

「・・・ん~ん~」

「・・・見えませんか?」

「ん~右?」

「・・・本当に?右?」

「あ、左や!左!」

「はい、では次はこちら」

(中略)

「・・・左!」

「はい、ぎりぎり合格ですね」

 

こんな感じで、おじいさんはその分厚い眼鏡も合っていないのか、

明らかに見えていないし判断力も怪し過ぎます

本当にそれで運転できるんでしょうか?

 

なのに誘導してまで合格を与える検査官。

当然のように次の手続きへ向かうおじいさん。

私一人、納得がいかずに悶々としてしまいました。

増えるシニアドライバーの交通事故

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Honda | Hondaの交通安全 | 高齢ドライバーの事故が増えています

人間歳を取ると判断力も五感も低下していきます。

そこに長年の慣れも相まって、高齢者ドライバーのおこす事故は

年々増えているというのが現状です。

高齢化社会の進行とともに、街にあふれる元気なお年寄りたち。

その多くが日々車の運転をしています。

 

免許の自主返納という制度もありますが、

不便さを考えれば、多少自信がなくても乗り続けている人が多いと思います。

車は恐ろしいものです。

力の弱い高齢者でも簡単に人を殺めることができてしまう危険性を持っています。

失った命はもう、戻っては来ないのです。

免許がなければ生き辛い社会

とはいえ車が運転できなければ日常生活が不便になってしまうのも事実です。

特に足腰が弱く体力の落ちてしまった高齢者には日々の食料の買い出しでさえ重労働です。

病院に行くにも、買い物に行くにも、ちょっとした用事を済ますにも

車がなくなると思うようにいかないことも増えてしまいます。

特に公共交通機関が未発達の田舎などではそれが顕著でしょう。

 

今までできていたことができなくなるのは辛いものです。

核家族が増え、老老介護の増えているこの世情を考えると

「あなたはもう運転してはいけません!」と簡単に言えないというのもわかります。

 

ですが、事故を起こす危険がある人に

何の対策もせずゆるゆるの検査のみで免許の更新をさせてしまって本当にいいのか?

私は疑問に思います。

 

飲酒運転取締り強化月間、スピード違反を取り締まるネズミ捕り、

交通安全のために警察も尽力しています。

ですが、交通事故で命を失う人は後を絶ちません。

・・・皆どこかで「自分は大丈夫」と感じていませんか?

本当に守るべきものは何か

社会が本当に守るべきものは何でしょう?

高齢者は免許がなければ生活が大変になるのかもしれません。

しかしだからといってただ惰性で免許の更新を認めるのではなく、

免許がなくても暮らしていける制度作りを考える必要があるのではないでしょうか。

 

例えば、高齢者世帯への食糧供給を主眼とした生協のような団体には補助金を下ろし、より安価で提供できるようにする。

高齢者や車のない家庭に向けた買い出し専用の乗り合いタクシーのような制度を導入する。

免許証を返納すれば税金が安くなる 等、

車がなくても住みやすい世の中にするための施策を

考えてみるのもいいのではないでしょうか。

 

本当に守るべきものは、人命です。

例に挙げた方法は今ぱっと浮かんだだけのものです。

きっとおかしい部分や実現不可能な部分もあると思います。

 

ですが、私が言いたいのは

「事故を起こす危険の高い人の免許の更新を簡単に認めてよいのか」

そこに終始します。

交通事故で亡くなる人、悲しむ人を増やさないために

そのためにできることの一つが、

免許の更新に厳しい審査基準を導入することではないかと思うのです。

 

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